ヴィクトリアンのソーイングボックス。天板にマーケットリーが施された八角形のテーブルですが、天板を開けるとソーイングボックスになっている珍しいアイテムです。

正面から。

蓋を開いた状態。

別方向から。

元々は貴族のご令嬢がお裁縫をする際にそばに置く道具入れとして作られたアンティークファニチャー。
現代では収納付きのサイドテーブルとしてソファサイドなどに置いていただくのもお勧めなアイテムです。

天板にはチェッカー紋様や植物モチーフの引例が全面に施され華やかな佇まい。
用いられている材の中には緑色に見えるものもございます。
ヴィクトリアンらしい豪華な装飾とウォールナットの木目が美しくマッチしています。

幕板部分には鍵穴が。
天板が開かないよう鍵をかけていただくことも可能です。

天板を開くと元々は裁縫道具を仕舞っていた収納部分が現れます。
修復に際し中も生地を張り替えました。
中央に淡い桜色を用い周囲そのほかは灰色で纏め、落ち着いた配色に。

周囲は1つ置きに蓋がついています。

中央は奥が深く、大きな道具や毛糸玉なども収納できます。

外側も収納部分と同じく先にかけて窄まっていく珍しい形状をしています。

その先にあるのは彫刻が施されたボリュームのあるテトラポッド型の脚。
三本の足で安定感もしっかりとあります。

アカンサスの葉を組み込んだデザインの脚先。
彫刻の彫りも深く、見事なクオリティです。

以下サイズ詳細です。

H760 × φ480(mm)（八角形の対角線での直径です）

蓋なし収納部分内寸：W130 × D85 × H45(mm)

蓋あり収納部分内寸：W125 × D85 × H30(mm)

中央収納部分内寸：W155 × D155 × H300(mm)